【成年後見】認知症の初期症状とチェックシート


認知症の初期症状とチェックシート

認知症になると、社会で生活していく上で、さまざまな弊害が現れてきます。原因は、ほとんどの場合、明らかではなく、また認知症の初期症状は、人によってまちまちです。

分かりにくい認知症の初期症状

認知症の初期症状は、種類によっては明確に判別しにくいものが多く、知らず知らずのうちに進行してしまっていて、気が付いたときには、もうずいぶんと悪化してしまっていたなんてこともよく聞かれます。

また自分で認知症であることを認めようとせずに、検査を受けたり治療をしたりするのを避けてしまう人も多く、深刻な問題となっています。もう少し早くに治療を始めていたら、少しでも進行を遅らせることができたかもしれません。

軽度認知障害のMCIは、認知機能が低下してはいるけど、日常生活ではさほど気にならない程度の状態のことをいいますが、これは認知症の前段階であり、今のところ認知症ではありません。

初期症状から早期発見して認知症を予防する

認知症の前段階で、正しい治療、あるいは予防をはじめることで、認知症の発症を防ぐことが出来たり、進行を遅らせたりすることができると考えられています。認知機能はトレーニングすることによって鍛えることが可能なのです。

少しでも早期に、認知機能の低下を発見することができれば、その症状に従って正しいトレーニングを行うことで認知機能の予防することができ、また回復を見込むこともできます。

認知症の初期症状チェックシート

まずは認知症の疑いがあるかどうかの認知症初期症状のチェックをしてみましょう。

  1. 短時間に何度も同じことを繰り返して、言ったり聞いたりするようになった
  2. ものの名前などを、なかなか思い出せなくなった
  3. 忘れ物が多くなり、置き忘れやしまい忘れ、またどこに置いたのか、なかなか思いだせなくなった
  4. 時間や場所の感覚が鈍くなり、約束の時間や場所をよく間違えるようになった
  5. よく慣れているはずの道で迷うことがある
  6. 蛇口の締め忘れやガスコンロの火をつけっぱなしにしたまま、気づかないことが多くなった
  7. 常備薬をいつ飲めばいいのかすぐ忘れるようになった
  8. 簡単な暗算をよく間違えるようになった
  9. 何事も億劫で面倒になり、毎日行っていた家事などをしなくなった

診断結果

1~9のうちで、○が0~2個に該当する方:認知症の可能性は低いです。

1~9のうちで、○が3個以上にに該当する方:認知症の可能性があります。

1~9のうちで、○が3個以上に該当する方の中から再度質問です。
  1. 脳卒中などにかかったことがあって、身体に麻痺があったり失語症があったりする
  2. よくむせるようになった。また話しにくかったり食べ物など飲み込みにくかったりすることがある
  3. 高血圧症、または糖尿病を以前から患っている
  4. 歩く幅が狭くなってきた
  5. 尿が出にくく、何度もトイレに行くようになった。または尿漏れがある。

最終診断結果

10~14のうちで、○が0~1個に該当する方:脳細胞性の認知症が疑われます。

10~14のうちで、○が2個以上に該当する方:脳血管性の認知症が疑われます

13、14だけが○に該当する方:水頭症性の認知症が疑われます。

以上のチェックシートによる認知症の初期症状を知ることで、自分がどのような種類の認知症の疑いがあるのかというのを、ひとつの目安として確認することができます。

※ちなみに、上記チェックシートはあくまでも目安であって、実際の認知症の診断ではないことをご留意ください。

認知症の主な症状とその対応

認知症は、高齢者の生活シーンの中でさまざまな形で現れてきます。主な症状としては大きく二つに大別することができます。基本障害とBPSDです。BPSDは基本障害に付随して起こるもので、行動や心理状態をいいます。

① 基本障害

基本障害には記憶障害、見当識障害(失見当識)、思考・判断力障害、失語・失行・失認、実行機能障害などがあります。

1.記憶障害

記憶障害とは、昔のことは覚えているのですが、新しいことを覚えておくことができないというものです。認知症の初期症状で、つい数分前のことを忘れてしまう、また数日から数か月前のことを忘れてしまうなどの短期記憶障害が認められることがありますが、このようなときの周りの人の対応は、もの忘れを責めてはいけません。

2.見当識障害(失見当識)

見当識障害(失見当識)とは、自分が今置かれている状況の判断がつきにくくなる障害のことです。つまり、今がいつなのか、ここがどこなのか、相手が誰なのかなどという精神作用のことで、もの忘れからはじまって見当識障害が現れてきます。周りの人は、極力、喪失感や不安を解消すべく居心地のいい環境づくりを整えてあげるようにします。

3.思考・判断力障害

思考・判断力障害は、計算したり道具の扱い方が分からなくなったりします。また順序立てて物事を考えたり判断したり、行動したりする能力が低下してきます。周りの人は認知症患者のペースに合わせて、最低限の情報だけを伝えながら行動の補助をするようにします。

4.失語・失行・失認

失語は、話したり、書いたり、読んだりする能力が低下してくることをいいます。失行は、身体は問題がないのに、今までできていた行動ができなくなってくることです。失認は視力や聴力に問題はないのに、品物が何であるか判断できなくなってしまったり、普段生活している環境内であっても、どこに何があるのか、また位置関係が分からなくなってしまったりします。このような場合周りの人は、急激な生活環境を変えることは避けて、パターン化した毎日をおくるように心掛けます。

5.実行機能障害

実行機能障害は、計画をたてる、段取りをするなどの行動や判断力が低下してくることをいいます。周りの人はよい刺激を絶えず与えるようにします。

② BPSD

BPSDで起こる症状には、抑うつ、せん妄、妄想、不潔行為、暴言・暴行、徘徊などがあります。

1.抑うつ

抑うつは、認知症の初期によくみられるもので、自分の記憶障害に不安を感じてやる気が低下し次第に物事に関心がなくなってきたりします。また部屋の中からじっと動かなくなってしまうこともあります。このような場合に周りの人は、この状態を決して責めたりせず、不安をすこしでも和らいであげるようにあたたかく接するようにします。

2.せん妄

せん妄は、意識が混濁してきて注意力が散漫としてきます。知覚、判断力が著しく低下しパニックを引き起こします。特に夜間になると、急に騒ぎだしたり、妄想や幻覚を見たり、することもあります。このようなときは、とにかく不安な要素を除くようにします。

3.妄想

妄想は、財布などを盗まれたと思い込んでしまうという、もの盗られ妄想が多くあります。このような場合は、本人が納得するまで、周りの人も一緒になって探してあげるようにします。

4.不潔行為

不潔行為は、排泄物の処理の仕方が分からなくなってしまうため、辺り構わずに排泄をしてしまうというものです。周りの人は排泄物を素早く片付けて常に清潔でいるようにすることが大切です。

5.暴言・暴行

暴言・暴行は、体調が悪いときや自尊心が傷つけられてしまったとき、また不満や恐怖を感じたときに、大きな声をだして怒鳴ったり、暴れたりします。周りの人は、できるだけ本人に不安を与えるような行動は避け、このような事態にならないように気を付けます。また手がつけられない程の状態になった場合は、無理に押さえつけたりはせずに、少し距離を置いて落ち着くまで見守るようにします。

6.徘徊

徘徊は家に帰りたいとか、自分の部屋がわからない、自分の居場所がないと感じたり居心地が悪いと感じたりすると、じっとしていられなくなって歩き続けることです。こういう場合は、無理に拘束したりせずに自由に歩いてもらうことも大切です。

認知症を知って自分の未来を見つめる

認知症とはどういうものであるかをちゃんと理解することで、認知症高齢者とどのように関わっていけばいいのかを知ることができます。そして認知症高齢者とどのように対峙すべきなのか、また認知症高齢者が今後自分らしく生きていくには、どうすればいいのかを、私たちはしっかり考えていかなければいけません。それは来るべき自分の未来とも繋がっていることを忘れてはいけません。

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